HR終了を告げるチャイムが鳴って学校全体が騒がしくなる。そろそろ来るかな…
「きょーやっ!」
そのときばん!と屋上のドアが開いた。―――ああ、だ。ぱたぱたと上履き特有の足音が近づいてきて僕の頭のあたりで止まる。ああもうスカートなのになんでそんなとこに立つのかな。僕以外にもこんな風なの?咬み殺すよ?
「ねぇ恭弥!」
「…何」
「うわ!恭弥ってばひどっ。せっかく彼女が会いにきてるのに!」
そんな僕の心中なんてなんにも知らないは僕の素っ気ない返事にむっ、と口を尖らせて僕を睨む。そんな顔したってちっとも怖くないよ。むしろキスをねだってるみたいだ。ほんと君は無防備すぎる。
「それよりさ」
「ん?」
また無防備な顔して…。
「見えてるんだけど」
「…えっ!恭弥のえっちー」
が頬を赤く染めてばっ、とスカートを押さえて僕を睨む。だからそんな顔したって怖くないんだってば。大体前にも言ったよね?ちゃんと下に何か履きなよって。僕以外に見せるなんて許さないよ?
「」
「なに?」
僕が起き上がって手招きするとは僕の前にぺたん、と座った。スカートがめくれての白い腿がちらりと覗く。はぁ、と溜息をつくとは「どうかしたの?」と言って僕の顔を覗き込む。…ほんとに何にもわかってないんだね君は。
「ひゃっ」
スカートを少しめくり下を這わせて強めに吸うと痕がついた。赤がの白い肌に映えてぞくぞくする。
「ちょっ、そんなとこにつけたら見えちゃうよ!」
「が悪いんだよ?僕の言うこときかないんだから…」
「むー…わかったよ。明日からちゃんと履くよ」」
「明日からだよ」
「はーい」
「ちなみにチェックするから」
そう言うとは「ええっ!ちょっ、それは」とか言いながら顔を真っ赤にして慌てだした。今更何を恥ずかしがるのさ。
「ちゃんと約束守ったら何もしないよ。守ったら…ね?」
「もう、わかったよ!」
ほんとに何にもわかってないんだから。僕が見えない所で片付けてるけど君の知らないところで他の奴らが君のこと狙ってるんだ。もうちょっとわかってよ。
君は僕のものなんだから。