これは女の子にとっては結構重大な悩みだったりする。
私はここ数日柄にもなく悩んでいたりする。その原因は三日前に遡る。
いつものように応接室に向かう途中、教室から男子の声が聞こえてきた。
「やっぱ彼女にするならかわいいこがいーよな」
「だよな。やっぱ。あと、胸が大きいほうがよくね?ちっさいと何かさ」
「そーだよなー」
その話を聞いて何処か居たたまれない気持ちになった私はその場を早足で通り過ぎた。
(…やっぱり恭弥もそうなのかな)
そう思いながらもう一度デスクを見たが恭弥の姿はない。
「」
「うわぁ!」
いきなり後ろから抱きしめられて心臓がどくん、と跳ね上がる。それを察してか恭弥がくすくす笑った。
「もうっ!いきなり何するの!」
「…何考えてるの?」
「え、な、何で?」
「僕が気付かないとでも思ったの?三日前からずーっとぼんやりしてて、僕のことちょっと見ては暗い顔してたよ」
さすが並盛の秩序、風紀委員長様。私の視線にはとうの昔に気付いていたらしい。(それとも超能力?)
「のことだからね。あぁ、別に超能力ではないよ」
そこまで読まれていた。
「えーっと、そんな大した事ではな」
「そんな訳ないでしょ。早く言いなよ」
「うっ……」
恭弥の気迫に負けた私は仕方なく事情を説明した。
「ーーーーーそれで、恭弥もそういうこと思ってるのかなーって…」
「なんだ。そんな事」
「そんな事ってひどっ!!」
がばっ、と顔を上げると恭弥は不機嫌そうな顔で、
「馬鹿だね。僕がそんな事でを離したりするわけないじゃない。それにーーー」
と言って私を抱き寄せると耳元で囁いた。
「僕が大きくしてあげるよ」
「なっ、どうやって……って何で押し倒すのっ?!」
「早速してあげるよ」
そう言うと恭弥は意地悪な笑みを浮かべて私の唇を自分ので塞いだ。