『お昼休みの応接室にて』



 ぱくぱくとお弁当を食べていると恭弥がお弁当箱をじっと見ていた。

「どうかした?あ、林檎欲しいの?あげようか?」

「違うよ。コレ何?何か書いてあるけど」

そう言って指差したのはグラタンの入っていた入れ物。勿論冷凍食品だったけど。

「あ、これ占いつきなんだよ。今日のは『えがおでいるといいことあるよ』だけど、他にも『てんびんざの子となかよくするとラッキー』とか色々あるんだよ」

「ふぅん…」

新しいものを見つけた子どものようにまじまじとグラタンの入れ物を眺める恭弥。かわいいなぁ…。

はこういうの信じてるの?」

「ううん。あんまり当たらないし。まぁあったらいいなーくらいかな」

「そう。…ねぇ、は今幸せ?」

「うん」

にこりと笑ったら恭弥は私の頭をそっと撫でた。



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